ラブプレ☆マニア
「ヒロが急に飯食おうって言うから珍しいと思ったら…そういうことかぁ」
シンゴさんはあたしと兄ちゃんをニヤニヤしながら交互に見つめた。
「………別に。久しぶりに騒ぎたかっただけ」
ブスッとして言う兄ちゃんを見た後、ヤスがあたしに隠れて言った。
「ヒロさんから『ミチの合コン会場どこ?』って電話かかってきてん。」
「だ、だからって教えんでも……っ」
「俺がヒロさんに逆らうと思う?」
二やっと笑ったヤスを見てため息。
そうや、あたしがこいつと仲良くなったのは、
『あのヒロさんの妹なんやろ?!』
ってヤスが話しかけてきたから。
ヤスは兄ちゃんとシンゴさんに憧れてたらしい。
……ヤスは変わった奴やからな…
あ、でもその時ヤスと仲良くならんかったらマナはヤスと付き合わんかった……
「ちっ」
「おいー、舌打ちすんなよー」
なぜか嬉しそうに言うヤスに、兄ちゃんが言った。
「ヤス、そろそろ乾杯しよう」
「はいっ、ヒロさん!」
みんなは楽しそうにご飯を食べ始める。
「あ、あたしもいただこうかなぁ…」
そう席に着こうとした時、
「あんたは向こうや」
アイに首根っこを掴まれた。
合コンより絶対こっちのほうが楽しいのに……っ
*