ラブプレ☆マニア


トイレに向かう途中、兄ちゃんとかマナとかがいる席をチラ見する。


はぁ、めっちゃ楽しそう。


こっち来たいけど、そんなんしたらアイに何されるかわからんしな……


あ、兄ちゃんが笑ってる。


めずらしいなぁ、なんて思いながら、あたしはその場を通り過ぎた。



「誰狙う?」


トイレに入ると、あたし以外の3人が洗面所の前で化粧直しをしていた。


「アイはもちろんタカシくんやんな?」


「う……」


真っ赤になるアイ。


普段は怖いけど、タカシくんのことになるとやっぱりアイは可愛いな。


「ミチは大沢くんやろー?」


一人でニコニコしていると、急に話しかけられた。


「はい?」


「だって大沢くん、明らかミチ狙いやし。大沢くん、イケメンやん」


んー、まぁ、そうかもしれんけど……


「まぁ、ミチはいつもヒロさん見てるし目が肥えてるもんな。」


うん、それは自分でも思うな。


あんな美しい男がいつも家にいたら他の男が霞んでしまうのも仕方ない気がする。


「いいなぁ、ヒロさんがお兄ちゃんやったら、自分から襲ってしまいそうやわ」


自分から行かんくても、向こうから襲ってきますけど?



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