ラブプレ☆マニア
「なぁ、ミチホちゃん。言い逃れはできひんよ?俺全部聞いたし、それにこんなん見ちゃった。」
ヤツが見せてきたのは写メで、その中では男女が深いキスをしている。
……もちろん、その男女とはあたしと兄ちゃんなわけで。
「これ、バラされたらまずいやんな?」
そりゃ、もう、まずいなんてもんじゃない。
あんな適当な母でも卒倒するやろう。
「じゃぁさ、ミチホちゃん」
「な、なんでございましょう……」
「俺と付き合って」
やっぱり……
そう来ると思った。
「ごめん、それは、無理」
「なんで?バラされてもいいの?」
「いや、それは困るけど……。付き合ってもあたしたぶん大沢くんのこと好きになれへんし、傷つけるだけやと思うねんな」
「……っ」
「だから、付き合うのは無理。」
きっぱり言い切って大沢くんを見ると、なぜか放心状態。
「おーい。」
目の前で手をひらひらさせると、ようやく気付いたのか、
「絶対俺を好きにさせてみせる!」
と、叫んで走り去った。
もしかして、
またまたウザキャラ出没?
はぁ、とため息を吐くと、ちょうどあたしを呼んでいたマナのところに向かった。
*