ラブプレ☆マニア


「……ミチ…」


兄ちゃんの手が、あたしの頬に触れる。


ちょ、兄ちゃん……


すぐそばにヤスもマナもいんのに……。


それに、クラスメイトだって意識してないフリして実はチラチラ見てるし。


やのに、なんであたしのカラダは兄ちゃんに触られるだけでこんなに熱くなってしまうの……?


あたしの真っ赤な顔に気づいたマナが


「みっちゃん……?」


と、声をかける。


そ、そうやんな。


兄ちゃんに顔触られただけで真っ赤になるなんて……


離してほしくて兄ちゃんを見ると、兄ちゃんはムカつくほど


ほんまに、ムカつくほど綺麗に笑ってた。


「……っ」


ずるい


ずるいって、そんな顔……


「あ、そうや。」


急に、兄ちゃんが口を開く。


そしてあたしから手を離すと、ヤスとマナを見た。


「お前ら、今度の日曜あけとけ」


「え?なんでっすか?」


「そのうちシンゴから連絡行く。じゃぁな。ミチ、帰るぞ」


「へ………?!」


兄ちゃんは戸惑うあたしを気にもせずにあたしの手を引いて歩き出した。


帰るって……、あたしと兄ちゃんが?!


一緒に?!



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