ラブプレ☆マニア


なんで怒ってんのかはわからんけど


逆らったら絶対にヤバい。


「合コンで、出会ったの…」


「合コンって、こないだの?」


「う、うん……」


「それで?」


「付き合ってって、言われた…」


「………」


「あ、で、でも!ちゃんと断ったし……。大沢くんのことは絶対、好きになれんって。」


「………」


「ほ、ほんまやで?!」


「ま、いいや。」


は、はい?


あんなに怒っといて、どうでもいい……?


心なしか、兄ちゃんの機嫌がよくなった気がする。


「ミチ、今日はな。」


「な、なに……?」


「これ着て。」


兄ちゃんはどこからかわからんけど、


セーラー服を出してきた。


「こ、これ着てって……」


「セーラー服着たことないやろ?」


「う、うん…」


「だから、はい。」


はい、じゃなくて……


でもあかん。


兄ちゃんの目が、もう輝いてる。


もう拒否なんてできん……


「……わかった。」


「さすがミチ。やっぱり一番いい女」


こんなことで言われても嬉しくない!!!



*
< 27 / 108 >

この作品をシェア

pagetop