ラブプレ☆マニア


「みっちゃん!どこ行ってたん?」


教室に戻ると、親友のマナが声をかけてきた。



ほんまにあんたは。


「いつ見ても可愛いなぁ……」


マナの頭をわしゃわしゃすると、マナは嬉しそうに笑った。



「みっちゃんのほうが綺麗やで」


あぁ、ほんまに可愛い。


「あたしマナがすき」


「うん、私も好きやで」



ぎゅーって小さいマナを抱き締めると、しゅーって心が癒されていくのがわかった。


………のに。



「おいおい。俺の彼女を汚さんといてくれ」


「…………」


無視無視。



「おい!」


べりって無理やり剥がされて、仕方なくソイツを見る。



「……なんやねん」


「なんやねんちゃうわ!マナは俺の彼女や!」


「や、ヤスくん……」



ヤスがマナをぎゅーって抱き締めて、マナはこれでもか、ってくらい顔を赤くした。


可愛いー!


でもヤスうざー!



ヤスは可愛い可愛い私のマナの彼氏。


最近付き合い始めた。


あんまり認めたくないけど、マナはコイツのことめっちゃ好きやし………



認めるしか、ないんかなって感じ。



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