ラブプレ☆マニア


「あのぉ……」


あたしが口を開くと、シンゴさんとヨウスケさんはあたしを見た。


「今日はどこに行くんですか?」


あたしの言葉に、二人ははぁ、と深いため息を吐いた。


え……、あたしなんかマズいこと言った?!


だけど、二人の視線は兄ちゃんに向く。


「ヒロ……、お前ミチちゃんになんも言ってへんの?」


「ん?あぁ……」


シンゴさんはまたため息を吐く。


「今日は、海に行くんやで」


と、ヨウスケさんが教えてくれた。


う、海?!


「あ、あのあたし!何も準備してきてなくてっ」


ビキニも持ってないし……


と言おうとした時。


「あ、お前の荷物もうトランク入れたし」


兄ちゃんが、涼しい顔で言い放った。


「は、はい?」


「ビキニもちゃんと入ってる」


そう言って、兄ちゃんはニヤリと笑った。


ぞわわ


背中を寒気が襲う。



あたしは、どんなビキニを着せられてしまうんでしょ……


「じゃぁ、あの二人待ってるし行こか」


ヨウスケさんの言葉に、みんな車に乗り込む。


ヨウスケさんが運転席


シンゴさんが助手席


あたしと兄ちゃんが後部座席


嬉しそうな兄ちゃんに


あたしはすっごく嫌な予感……。



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