ラブプレ☆マニア


「みっちゃん、絶対みんなみっちゃんに釘付けやわ!」


ヒロさんもな、ってマナは付け足す。


ちょ、ちょっと待って。


なんで兄ちゃん?


「それにしても、黒のビキニかぁ。みっちゃん、色白いしめっちゃ似合うな。さすが、みっちゃん。自分のことちゃんと知ってるな」


……これ選んだの、たぶん兄ちゃんです。


兄ちゃんはたぶん、あたしよりもあたしのことを知ってるんやろう。


それにしても、兄ちゃんは一人でこれを買いに行ったんやろうか?


あたしに着せるために?


……変態の考えることは理解できん。


「マナは?自分で選んだん?」


マナは、ピンクの生地に、白のドット模様の入ったビキニ。


めっちゃ可愛くて、マナにすごくよく似合ってる。


「んー、ヤスくんと一緒に買いにいってな、ヤスくんがいいって言ったやつの中から私が選んだって感じかな」


「そっかぁ」


ヤスも、なかなかセンスいいやん。


「みっちゃん、みんなのとこ行こ!」


「え、ちょ、マナ!」


マナに引っ張られて更衣室を出る。


黒いビキニのあたしは、周りの男の人の視線があたしに絡みつくみたいですごいいややった。



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