ラブプレ☆マニア
「ミチ……。ずっとずっと、お前が好きやった……」
あたしを抱き締めながら、兄ちゃんは泣いてるような気がした。
「兄ちゃん、泣いてる……?」
「泣いてへんわ、アホ。」
兄ちゃんは、そう言ったけど。
絶対、泣いてると思う。
「あたしが、兄ちゃんを幸せにするから……」
あたしはそう言って
愛しい腕の中で意識を手放した。
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「大丈夫やから」
「でも、ヒロさんもちょっとは寝たほうが……」
「ほんまに大丈夫。マナちゃんもヤスも寝ーや?」
「じゃぁ、俺が……」
「「お前は黙れ」」
そんな声が聞こえてきて、あたしは目を覚ました。
あたしのすぐ横には兄ちゃんが座ってて。
近くにマナとヤスがいる。
……そしてなぜか、大沢くんも。
あたしは、フカフカの布団で寝てた。
ここは、どこやろ……?
家では、ないし……
「あ、みっちゃん!」
マナがそう言ってあたしの傍に来た。
「お、目覚めたんか?」
と、ヤスも来る。
……ついでに大沢くんも。
兄ちゃんは、あたしを見て優しく笑った。
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