ラブプレ☆マニア
でも、正直わからんかった。
『好き』って気持ち。
恋、なんてしたことないし。
「ただいま~」
「おかえり」
家のソファに座る兄。
明るい茶色の髪の毛がひょこって見える。
「今日は早いね」
兄はいつも帰ってくるのが遅い。
どこで何をやってるかなんて
聞こうとも思わん
知りたいとも思わん。
どこぞの女と兄がイチャイチャしてるなんて想像、するだけで寒気がする。
「うん。疲れたし」
いっぱい追い掛けられたしなぁ…って言う兄はげんなりした様子。
「女って怖いやろ?」
だからあまり遊んでたらあかんで?って言おうと思ったのに。
「ミチは怖くない。だって気持ちいいことしてくれるし」
右手をグイッて引かれて、兄の膝の上に座る形になった。
「兄ちゃん、嫌。他の女としたらいいやん」
「嫌。ミチが一番気持ちいい」
……比べるな。
兄ちゃんモテるんやから、私以上にエッチ上手い人といくらでもできるやろうに。
……あ、ヤってるから兄ちゃんエッチ上手いんか。
「喉乾いたから水飲ませて」
私がそう言うと、兄ちゃんは私の唇を勢いよく塞いだ。
*