ラブプレ☆マニア
リビングのソファに座ってボーッとする。
あたし、兄ちゃんになんかしたっけ……?
でも、昨日の夜も兄ちゃんは普通やったし。
あ、ちなみに昨日は女医の格好させられました。
なんで……?
あたしら、順調やったよね……?
あたしはケータイを手に取ると、マナに電話をかけた。
『もしもしみっちゃん?!どしたん?!』
「あ、マナ?今何してる?ヤスと一緒?」
『うん!ヤスくんと一緒やで!あ、ちょっと忙しいから切るね!』
「あ、ちょ、マナ?!」
ブチッて、無機質な音が耳に届いた。
マナは、兄ちゃんが変な理由なんか知ってるかと思ったけど……
……だけど、ほんまは。
寂しかった
怖かった
不安やった
兄ちゃん、あたしを捨てたわけじゃないやんな?
今日は帰ってきーひんだけで
明日は帰ってくるんやんな?
妹なんかめんどくさい、って思ってないやんな?
この不安をマナに聞いてもらって
「そんなわけないやん」って言ってほしかっただけなんや……
「あかん、出かけよ」
一人でここにおったら、マイナス思考に押しつぶされてしまいそう。
*