ラブプレ☆マニア
街へ出ると、夏休みだということもあって
若者で溢れていた。
「はぁ……」
なんか、さらに落ち込んできたかも。
だってみんな楽しそうやし
一人で歩いてんのあたしだけ……。
やっぱり帰ろうかとも思ったけど、せっかく来たんやから少しだけ買い物をして帰ることにした。
……だけど。
この時おとなしく帰っとけばよかった、って後で思うことになるんだ……。
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「お姉さん、色白だからすごくお似合いですよー」
「あ、ありがとうございます……」
あたし、こういうの苦手なんよね。
店員さんに話しかけられたりするの。
はぁ、他の店行こう……
その店を出ると、すぐ近くにトイレがあって。
お化粧直しのために、入ることにした。
鏡の前に立って思う。
ヒドイ顔……
なんか、辛気臭い顔してる。
負のオーラがいっぱい出てる感じ。
あたしはまたため息をついてトイレを出た。
トイレを出ると、待ち伏せていたかのように何人かの男の人に声をかけられた。
「ねぇ、お姉さん。ひとりやんな?俺らと遊ぼうや」
あたしはその人たちを無視して、通り過ぎようとする。
……だけど。
その人たちに囲まれて、動けなくなってしまった。
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