ラブプレ☆マニア
「マナちゃん、悪いけどミチの腕のヒモ取ったって」
「はーい」
少しずつ、あたしを拘束してたヒモが取れていって
完璧に外れた時、あたしは兄ちゃんの首に抱きついた。
兄ちゃんも、あたしを支えながらギュッて抱きしめてくれた。
「怖い思いさせてごめんな?ミチ」
「捨てられたかと思った……っ」
そんなわけあるか、って兄ちゃんは笑った。
でも、ほんまに怖かったんやから。
兄ちゃんのアホ。
兄ちゃんはそのまま移動すると、床にあたしを下ろした。
そして
ゆっくり、目隠しを取っていった。
「え……!」
そこには、兄ちゃん、マナ、ヤス、シンゴさん、ヨウスケさん、大沢くんがいて。
あと一人、昼間にデパートで兄ちゃんの名前を呼んだ綺麗な女の人がいた。
「あ、ミチちゃん。昼間は勘違いさせちゃったみたいでごめんね?あたし、ヨウスケの彼女、メグミって言います!」
ヨウスケさんの彼女…ってことは、兄ちゃんの浮気相手じゃないってことやんな……?
あたしはホッと胸を撫で下ろした。
「どうした?ミチ。ボーッとして」
隣に座ってる兄ちゃんが聞く。
え……あの
「これって、なんの集まり?」
あたしがそう言うと、ヤスが大袈裟にため息を吐いた。
*