ラブプレ☆マニア


「やっぱり忘れとった。今日はお前の誕生日やん!」


「へ……?!」


落ち着いて、よく思い出す。


そうや!


今日は8月22日。


あたしの誕生日!


「おめでとう、ミチ!」


みんなが、声を揃えて言う。


安心したのか感動したのか


あたしの瞳からは涙が零れた……


「はい!これみんなから!」


マナが、袋を差し出す。

それを受け取り、開けてみる。


それは……


「それ、俺の香水とペアやねん。」


兄ちゃんが、そう言った。


あたしも、兄ちゃんの香水は見たことあるから知ってる。


「女の子バージョンやでっ」


マナが言うとおり、兄ちゃんのと入れ物の形は一緒やけど色は違った。


「お前、ヒロさんのこと大好きやからな~。お揃いにした!」


って、ヤスが言った。


「うんっ。めっちゃ嬉しい!ありがとう!」


みんな、優しすぎ。


あたしのためにこんなプレゼント用意してくれるなんて……


「ヒロくん、まだあるやろ?」


メグミさんの言葉に、兄ちゃんは頷いて小さな箱を取り出した。


「はい。」


手渡されて、ゆっくり包みを開ける。


「……っ」


「安物やけど……、一応、俺の金で買ったし。」


兄ちゃんは、照れくさそうにそう言う。


どうしよう。


もう、愛しすぎて涙が出てくる。



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