ラブプレ☆マニア
ひたすら、前を走るシンゴさんを追いかける。
緊張と不安と疲れで足はガクガクするけど
兄ちゃんに早く会いたくて、何も考えずに走った。
「ミチちゃん!ここ!」
シンゴさんは、街で一番大きな総合病院に入っていく。
兄ちゃん
兄ちゃん
兄ちゃん!
お願いやから、無事でいて……
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シンゴさんは、ある病室の前で立ち止まった。
ここに、兄ちゃんはいるの……?
シンゴさんは、ガラッと扉を開けた。
「……っ」
そこには
右足をぐるぐる包帯で巻かれた兄ちゃんと
そんな兄ちゃんの頬に触れるセクシー看護師の姿があった。
「な、な、な……!」
「あら、ヒロくん、お友達?」
そのセクシー看護師は、シンゴさんを見て言った。
そして、すぐにあたしに鋭い視線を向ける。
「うん、友達と俺の彼女。」
兄ちゃんは、あたしを見て嬉しそうに言った。
い、今、兄ちゃんがあたしを「彼女」と言った……!
それだけで、あたしの胸を凄まじい感動が襲った。
「ふーん、彼女ね……」
そんなあたしを、セクシー看護師は上から下まで見て「ふん。」と笑った。
く、くそー!
めっちゃ嫌な女や、あのエロ看護師!
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