ラブプレ☆マニア


ひたすら、前を走るシンゴさんを追いかける。


緊張と不安と疲れで足はガクガクするけど


兄ちゃんに早く会いたくて、何も考えずに走った。


「ミチちゃん!ここ!」


シンゴさんは、街で一番大きな総合病院に入っていく。


兄ちゃん


兄ちゃん


兄ちゃん!


お願いやから、無事でいて……



**********************


シンゴさんは、ある病室の前で立ち止まった。


ここに、兄ちゃんはいるの……?


シンゴさんは、ガラッと扉を開けた。


「……っ」


そこには


右足をぐるぐる包帯で巻かれた兄ちゃんと


そんな兄ちゃんの頬に触れるセクシー看護師の姿があった。


「な、な、な……!」


「あら、ヒロくん、お友達?」


そのセクシー看護師は、シンゴさんを見て言った。


そして、すぐにあたしに鋭い視線を向ける。


「うん、友達と俺の彼女。」


兄ちゃんは、あたしを見て嬉しそうに言った。


い、今、兄ちゃんがあたしを「彼女」と言った……!


それだけで、あたしの胸を凄まじい感動が襲った。


「ふーん、彼女ね……」


そんなあたしを、セクシー看護師は上から下まで見て「ふん。」と笑った。


く、くそー!


めっちゃ嫌な女や、あのエロ看護師!



*
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