ラブプレ☆マニア


「ミチはシンゴのほうがいい?」


そんな言葉が返ってきた。


も、もしかして兄ちゃんヤキモチ?!


「そんなわけないやん。あたしが好きなん兄ちゃんだけやもん」


「……アニキやのに?」


え……?


兄ちゃんも、そのこと気にしてたんかな?


気にしてないように見えたけど……


「そんなん、関係ない。あたしは、相沢ヒロが好きなん。」


「ミチ……」


兄ちゃんは、安心したように笑った。


「おいで」


広げられた両腕に包まれる。


もう、それだけですごい幸せ。


「好きやで、ミチ。」


「あたしも……」


目が合うと、吸い込まれるように唇を重ねた……




********************


シンゴさんとあたしはいったん学校に戻った。


学校も終わり、あたしは家に帰ると兄ちゃんの荷物を準備した。


しばらく入院しなあかんらしくて……


寂しいけど、仕方ないな……


「アレ、どこにあんねん……」


実は、兄ちゃんにどうしても持って来てって頼まれたモノがあって。


「あ、もしかして!」


クローゼットの中身を見て、愕然とした。


いつも、コスプレの衣装はどこから持ってきてるんやろうと思ってたけど


まさかこんなところにあったとは……。



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