ラブプレ☆マニア
「ミチはシンゴのほうがいい?」
そんな言葉が返ってきた。
も、もしかして兄ちゃんヤキモチ?!
「そんなわけないやん。あたしが好きなん兄ちゃんだけやもん」
「……アニキやのに?」
え……?
兄ちゃんも、そのこと気にしてたんかな?
気にしてないように見えたけど……
「そんなん、関係ない。あたしは、相沢ヒロが好きなん。」
「ミチ……」
兄ちゃんは、安心したように笑った。
「おいで」
広げられた両腕に包まれる。
もう、それだけですごい幸せ。
「好きやで、ミチ。」
「あたしも……」
目が合うと、吸い込まれるように唇を重ねた……
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シンゴさんとあたしはいったん学校に戻った。
学校も終わり、あたしは家に帰ると兄ちゃんの荷物を準備した。
しばらく入院しなあかんらしくて……
寂しいけど、仕方ないな……
「アレ、どこにあんねん……」
実は、兄ちゃんにどうしても持って来てって頼まれたモノがあって。
「あ、もしかして!」
クローゼットの中身を見て、愕然とした。
いつも、コスプレの衣装はどこから持ってきてるんやろうと思ってたけど
まさかこんなところにあったとは……。
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