ラブプレ☆マニア



トイレに来たあたしは、ソレを手に取る。


恥ずかしいけど、兄ちゃんを助けるためには、コレしかない!


あたしは「自分も変態?」なんて思いを打ち消すかのように、急いでソレを着る。


そしてまたダッシュで兄ちゃんの病室に戻ると、今度はためらわずに扉を一気に開いた。


「兄ちゃんから降りなさい!」


エロナースと兄ちゃんの目があたしに向く。


も、もう!恥ずかしいんやからあんまり見つめんといて!


「あ、あんた。何してるの?」


エロナースが驚きに満ちた声で聞いてきた。


ふん。そんなん、こっちが聞きたいわ。


「兄ちゃんが動けへんからって、それを利用して誘うなんて最低!」


「う、うるさいわね!変態!」


「あ、あんたにだけは変態って言われたくない!!」


あたしだってわかってるもん!


こ、こんなん着て、変態ってわかってるもん!!


「なぁ。」


羞恥に耐えるあたしの耳に、兄ちゃんの低い声が届いた。


「どっか行って。」


「ふん。ヒロくんもそう言ってるで?あたしら、これから楽しいことするんやもん……」


エロナースが、勝ち誇ったようにそう言った。


む、ムカつくー!!



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