ラブプレ☆マニア
固まるあたしをよそに、兄ちゃんはパンツの中に手を入れてきた。
「あ、ちょ…、兄ちゃん!!」
なんで、兄ちゃん普通なん?!
お母さんは、ツカツカとあたしらのほうに近寄ってきた。
ど、どうすんの兄ちゃん!!
パシン!
「痛っ!」
お母さんは、兄ちゃんの頭を思い切り叩いた。
そして、口を開く。
何言われるんやろ……
「ヒロ!リビングで盛るな!あんたもやで、ミチ!」
……へ?
「お母様が帰ってきたら「おかえりなさい」やろ!」
……はい?
「ほんであんた一番風呂?!ふざけんな、お母様が先やろ!」
え、えぇぇぇぇぇぇぇ?!
「お、お母さん!」
あたしはどうしても、言わずにはいられんかった。
「怒らへんの?!兄妹でこんなことして……」
そう言ったのに、お母さんはキョトンとしてる。
「なんで?怒ってほしいの?」
もう、こっちがキョトンやわ……。
「大丈夫やで、ミチ」
ずっと黙ってた兄ちゃんが、口を開いた。
「俺ら、血繋がってないから」
は、はぁぁぁぁ?!?!
*