ラブプレ☆マニア
2.合コンパニック
「ミーチー!」
昼休み。
マナとヤス(邪魔者)とご飯を食べていると、クラスメイトのアイが話しかけてきた。
「ねぇ、ミチ!お願いがあるねん!」
「なに?」
私が返事すると、アイは目を輝かせた。
「合コン連れて行ってあげるからヒロさん紹介し「却下」
特に合コン行きたくもないし
兄ちゃん紹介するなんてもってのほか。
あんなだらしない兄貴を友達に紹介できるか。
まぁ確かに、顔だけはいいかもしれんけど。
「ケチ」
頬をふくらますアイは可愛いけど……
「ごめん」
それだけは、できんな。
「この際、ヒロさん紹介は諦めるわ」
アイは、座るあたしと目線を合わせるようにしゃがんだ。
「だけどな、合コンにはどうしても来てほしいねん」
「なんで?」
「相手うちの幼なじみとその友達なんやけど、プリクラ見せたら一人がミチのこと気に入ったらしくてな」
「………」
「マナはこの通り野良犬がついとるし」
アイはヤスを睨みつけて言う。
「おい、野良犬って誰のことや」
「や、ヤスくん怒らんといて?」
「うん、ごめんな?マナ」
デレデレするヤスをまた睨んで、アイは続ける。
*