ラブプレ☆マニア
「な、なんで?!」
「この間な、俺入院したやろ?その時に血液検査してん。俺の血液型B型やった。おかんはO型、おとんはA型。B型が産まれるわけないやん?」
た、確かに……
「それでおかんを問い詰めた。」
「そう、ビックリしたわ。急にあたしの職場来て、「俺とミチは血繋がってへんのか?!」って言うんやもん。ほんまのこと聞いて喜ぶし。」
そんな……、なんか複雑な気分。
「じゃ、じゃぁ兄ちゃんは誰の子供?」
「お父さんの親友。その人らと車に乗ってて……事故したんや」
兄ちゃんの両親は、亡くなってるってこと……?
急いで兄ちゃんを見ると、兄ちゃんはいつも通り、涼しい顔をしてた。
「親の記憶なんかないからな。俺の親はおかんだけや」
兄ちゃん……
「なぁ、ミチ。俺ら、結婚できるで?ちゃんと、周りに祝福してもらえる」
「……っ」
「俺、めっちゃ嬉しい……っ」
兄ちゃんはそう言って、ほんまに
ほんまに幸せそうに笑った。
「そのへんの変な男にミチ取られるより、変態でもヒロのほうが断然いいわ」
「お母さん……!」
「……ただ、お母さんいる時にリビングでヤるのはやめて。」
「「……はい。」」
あたしたちは、3人で笑った。
*