ラブプレ☆マニア



マナとヤスはいつも一緒にいるから、そういうことはもうしてるんやって、てっきりそう思ってた……


「無理やり、押し倒すとかは?」


「あんな小動物みたいなうるうるの目で見つめられてそんなことできると思います?」


ヤスはとうとう、涙ぐんできた。


「でも正直、俺も我慢の限界なんです。だからどうにか、すごいロマンチックな状況で最高の初体験を迎えたくて……」


「ヤスは、マナが初めて?」


あたしが聞くと、ヤスは首を横に振った。


「だけど、マナは処女やし。だからさらに、無理やり押し倒すとかはしたくない。愛情いっぱいでマナを抱きたい。」


そう言ったヤスに、あたしは不覚にもドキッとした。


「事情はよくわかった。」


少し考えてた兄ちゃんが、口を開く。


「協力したるわ」


「ひ、ヒロさん!!」


ヤスは兄ちゃんに飛びついて、手を握った。


「さすがヒロさん!神!」


……もはや意味がわからん。


「お前の気持ちはよくわかる。俺もケガでミチ抱けんかった時、死ぬほど辛かった……」


「ヒロさん……」


「やけどな、ミチから「抱いて」って言われた時は格別に嬉しかったな」


ちょ、兄ちゃん!


そんなこと言わんでいいの!


「へぇ…」


ヤスはあたしを、ニヤリと笑って見てきた。


……恥ずかしすぎる。



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