ラブプレ☆マニア
そんなこんなで。
ヤスは本当に二人分の旅費をバイトで稼いだ。
そして、4人で旅館に来たんだ。
部屋は、あたしと兄ちゃん
ヤスとマナで分かれてる。
部屋でお茶を飲んだりしてると、ヤスとマナがあたしと兄ちゃんの部屋に来た。
「お邪魔しまーす」
「おう」
二人が座ると、ヤスがあたしに目配せをしてきた。
……よし。
「ま、マナ!」
「んー?どしたん?みっちゃん」
頑張れ、あたし!
「ここの温泉な、混浴やねん!予約してあるからヤスと行ってきたら?」
そう、あの日考えた作戦は
マナには刺激が強いかもしれんけど、ヤスと混浴させること。
そしたら抵抗もなくなるかもしれんし、ヤスもそういう雰囲気に持っていきやすいやろうから。
マナも「楽しそう!」って、普通に入ってくれる
……って、期待してたんやけど。
「……いや」
マナは、俯いたまま小さい声で言った。
「でも、マナ。せっかく予約したんやし」
「嫌なもんは嫌。」
「マナちゃん、予約には金いるんやけどそれもヤスが払ったんやで?入らんかったらもったいないやん」
*