ラブプレ☆マニア
兄ちゃんも言うけど、マナは「絶対嫌!」って言って聞こうとしない。
……すると。
「マナ」
今まで黙ってたヤスが口を開いた。
「わがまま言うな。それに、ヒロさんにそんな口聞くな」
「……っ」
ヤス……
「ヒロさんもミチも、お前が楽しめるように言ってくれてんのに。そんなわがままばっか「うるさい!」
ヤスの言葉を、マナが遮る。
マナが取り乱したところを見るのは初めてだった。
「嫌なもんは嫌!絶対嫌!」
マナはそう言って部屋を出て行った。
「マナ!」
あたしは、マナを追いかける。
だってマナ……、泣くの我慢してた……。
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旅館の中にある庭で、マナは立ち止まった。
「マナ……」
「っ……うぅ、みっちゃん……」
マナは、あたしに抱きついてきた。
……そして。
「私、ちゃんとわかってる……。ヤスくんがエッチしたいって思ってることも、私を想って手出さへんことも」
「マナ……」
「だけどな、怖い……!もしエッチして、ヤスくんに嫌われたらどうしようって……」
あたしはマナとベンチに座って、背中を撫でた。
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