ラブプレ☆マニア


兄ちゃんも言うけど、マナは「絶対嫌!」って言って聞こうとしない。


……すると。


「マナ」


今まで黙ってたヤスが口を開いた。


「わがまま言うな。それに、ヒロさんにそんな口聞くな」


「……っ」


ヤス……


「ヒロさんもミチも、お前が楽しめるように言ってくれてんのに。そんなわがままばっか「うるさい!」


ヤスの言葉を、マナが遮る。


マナが取り乱したところを見るのは初めてだった。


「嫌なもんは嫌!絶対嫌!」


マナはそう言って部屋を出て行った。


「マナ!」


あたしは、マナを追いかける。


だってマナ……、泣くの我慢してた……。



*************



旅館の中にある庭で、マナは立ち止まった。


「マナ……」


「っ……うぅ、みっちゃん……」


マナは、あたしに抱きついてきた。


……そして。


「私、ちゃんとわかってる……。ヤスくんがエッチしたいって思ってることも、私を想って手出さへんことも」


「マナ……」


「だけどな、怖い……!もしエッチして、ヤスくんに嫌われたらどうしようって……」


あたしはマナとベンチに座って、背中を撫でた。



*
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