ラブプレ☆マニア
「それに……、うちの幼なじみちょっとうるさくてな、ミチ連れてこな許さん!とか言ってるんやって」
別にあんなやつに許されんかってもいいんやけど……と言ったアイは少し顔が赤かった。
ん……?もしかして……
「アイちゃん……」
マナがアイを見て呟く。
「その幼なじみのこと、好きなんか?」
ヤスがハッキリ言うと、アイは真っ赤な顔でヤスを睨みつけた。
「そんなわけないやろボケヤス!とにかく今日、5時に家迎えに行くからな、ミチ!」
そう叫んでアイは去って行った。
「あれは決まりやな」
「うまくいくといいなっ」
「そうやな」
会話してるバカップルを横目に、あたしは勢いよくお茶を飲む。
「あたし、強制参加やん……」
行くなんて一言も言ってへんのに……
八つ当たりで、ヤスを睨んだ。
「な、なんで俺を睨むんや……」
「なんとなくや!」
理不尽なことを言うと、明らかにオロオロしてるマナが言った。
「で、でもみっちゃん!いい出会いがあるかもしれへんで?」
いい出会い、か……
「あたしにも恋ができるんかな…?」
「当たり前やん!みっちゃんいい女やもん!」
「マナー!」
ニコッて微笑むマナが可愛すぎて、ギュッと抱きしめると
ヤスに引きはがされた。
ちっ、やっぱり邪魔者やな……
*