ラブプレ☆マニア



誰もいーひん屋上で一人、ため息をつくと


俺の想いも、俺の存在も


誰かが、許してくれるような、そんな気がしてた。






昨日ミチは、合コンに行ってた。


なんで、合コン?


ミチ、男欲しいの?


今までそんな感じなかったのに?


俺、ミチを抱いたらあかんの……?


いやいや、あかんに決まってるやん。


兄妹やし。


だけどなんか、


ミチにまで拒否されたら、俺何のために生きてるんやろなぁ……


ミチを女として意識しだしたのは、俺が中3、アイツが中2の時やった。


何事にも興味持てへんかった俺が、セックスを覚えた時。


俺は、どうしても気持ちよくなれんかって


ふと目を閉じたら、ミチが頭に浮かんだ。


そしたら急にカラダに感覚が戻って、死ぬほど気持ちよくなった。


俺は、頭のなかでミチを抱いてた。


それが、始まり。


ミチを好きやって自覚すんのに、時間なんかいらんかった。


だけど、もう子どもでもなかったから


ちゃんとわかってた。


「なんでやっと興味持てた女が妹なんやろなぁ……」


さすがに、残酷すぎるって。



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