ラブプレ☆マニア
俺は、ミチを見ると手招きした。
ミチと視線が合うと、俺はニヤリと笑う。
……ミチ、今日も抱いていい?
俺の隣で寝てくれる?
そんな想いを、隠して。
ミチは素直に俺のほうに向かってくる。
「な、なんでございましょう」
たぶんミチは、男にとって憧れの存在で。
男の視線がミチと俺に向いてるのがわかる。
……お前らなんかに、ミチをやれるか。
「……ミチ…」
そう思った俺は、ミチの頬に手を添える。
ほら、ミチは。
こうやって俺が触るだけで顔を真っ赤にする。
それが、ミチが俺を拒んでない最大の証拠。
お前らには、ミチをこんな顔にすることはできねーよ。
ミチは、俺を潤んだ瞳で見上げる。
あぁ、今日も
俺はミチを離せない。
そこで、少しだけ後悔する。
ミチの一番可愛い顔を、男どもに見せてしまったことを。
「あ、そうや。」
ヤスとマナちゃんに話しかけるフリして、ミチから手を離した。
「お前ら今度の日曜あけとけ」
別に、今言わんかってもいいんやけど。
ミチの可愛い顔を、これ以上見せたくなくて。
「え?なんでっすか?」
「そのうちシンゴから連絡行く。じゃぁな。ミチ、帰るぞ」
戸惑うミチの手を引いて、俺は教室を出た。
*