ラブプレ☆マニア


「ミチホちゃん以外でも、あんたやったらいっぱい相手いるやろ?!やのに、なんでわざわざ妹と……っ」


あぁ、コイツ


人を好きになったん初めてなんや。


妹やのにわざわざミチに手を出す理由?


そんなん決まっとるやろ。


「ミチが一番、キモチイイから。」


ミチが、好きやから。


なぁ、大沢。お前知らんやろ


好きな女とのセックスは、死ぬほど気持ちいい。


だけど、死ぬほど苦しい……


俺はミチの手を引いて歩き出した。


大沢はもう、何も言わなかった。


************


家に帰ると、俺はミチの体をドアに押し付けた。


「った……」


ミチが痛そうに顔を歪める。


だけど俺には、ミチを気遣う余裕はなかった。


「アイツ、誰?なに?」


「に、兄ちゃん……」


「答えろ。犯すぞ」


そしてミチは、何もないと言った。


そのミチの言葉に、俺の心はバカみたいに落ち着いていく。


ミチは、どんな俺も受け止めてくれる。


なぁ、ミチ


俺そろそろ限界かも。


お前を、俺のものにしたくて仕方ない。


兄妹で愛し合うことの罪も罪悪感も


全部全部、俺が背負うから


だからどうか、ミチの笑顔を誰よりも近くで見守らせてください。


「兄」じゃなくて、「男」として……



*
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