ラブプレ☆マニア


「なぁ、ヨウスケさん。俺海行きたいんやけど」


俺の言葉に、ヨウスケさんは眉間に皺を寄せる。


「お前、誰に口きいとんねん」


あぁ?と脅してくるヨウスケさんにも怯まない。


だって、ヨウスケさんの車と運転手が必要やし。


ミチと海に行くためにはな。


「なぁ、ヨウスケさん」


「お前な、人にもの頼む時は何か報酬を用意しろって習わんかったか?」


そんなダークなこと習ってへんわ


そう言い返そうと、口を開こうとしたのに


「報酬は、可愛い女の子2人のビキニ姿や」


今まで黙ってたシンゴが言った。


は……?


それってもちろん、ミチも入ってるやんな……?


「おい、ちょっと待……「わかった。しゃぁないから行ったるわ」


明らかそれが目的やん……!


「ちょっと待って。何それ」


俺はシンゴに睨みをきかす。


だけどシンゴは楽しそうに鼻歌を歌っていた。


あかん、そんなん許さん。


「ミチをヤラシイ目で見たら許さんからな」


今度はヨウスケさんに言うと、ヨウスケさんは驚いたように俺を見た。


シンゴの鼻歌も、気づけば聞こえてきていなかった。



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