ラブプレ☆マニア
「え……」
やっと声を出したヨウスケさんは間抜け面。
なに?俺そんな変なこと言った?
「おい、シンゴ」
「………」
「これ、ほんまにヒロか?」
そう言って、ヨウスケさんは俺の肩をツンツンしてくる。
なんやねん……と思っていると、シンゴも後ろからツンツンしてきた。
「うん、たぶん……」
「なに?どういう意味?」
ちょっとイライラしてきた俺は、二人の手を振り払った。
「そのミチって娘、お前の女?」
ヨウスケさんの言葉にズキリと胸が痛む。
「……なんで」
ぶっきらぼうに答えると、ヨウスケさんは言った。
「だって、お前……今まで付き合ってる女のこと何も言わんかったやろ。その女が俺の上に乗っかってても」
……うぇ。
思い出したくもない記憶。
昔、一回だけ抱いた女が「ヒロの彼女」って勝手に言いふらしてたらしい。
でも正直俺は興味なかったし、放っといた。
そしたら、俺がこの家に遊びに来た時
裸でヨウスケさんに跨ってた。
ヨウスケさんは彼女いるし、女が勝手にやってたんやけど
俺に見つかった瞬間、ソイツは「この人に襲われた」って、ヨウスケさんを指さした。
吐き気がした。
興味のない女と
信頼してるヨウスケさん
どっち信じるかなんて、決まりきってる。
*