ラブプレ☆マニア


ソイツがヨウスケさんを平気で傷つけようとしたこと


そんな女を抱いてしまった自分に


吐き気がした。


その日、俺は初めてミチを抱いた。


ミチは、違う


あんな女とは、違う。



「……そら、あの女には興味なかったし」


そう言ってから、しまったと思った。


「ミチって娘には興味あるんや」


案の定、ヨウスケさんはニヤニヤ笑っている。


「楽しみやな~ヒロが真剣に惚れた女。」


そう言ったヨウスケさんに、俺の胸は痛む。


だけど、だけど


「……そんなんじゃない。ミチは、妹やから」



ほんまは、ミチを俺の汚い欲望とか、そんなんに


巻き込んだらあかんかった。


ミチには、辛い想いさせたらあかん


だから


抑えきれなくなる前に、この想いに蓋をする


そして一生その蓋が開かないように、俺はまた心を閉ざせばいい。


きっと、簡単。


ミチを好きになるより前に戻るだけ。


それだけ。


最後に、ミチと思い出作る。


俺がミチを女として見る、最後の思い出。


俺が、心を閉ざす前の、最後の……



「なぁ、ヒロ」


ヨウスケさんの声が、暗い心にボンヤリと響く。


「正直に言え。お前ミチちゃんが好きなんやろ」


俺は、首を横に振る。


好きなんかじゃ、ない


ミチは妹


イモウト……



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