ラブプレ☆マニア


ミチは幸せそうに笑った後、声をあげて泣き始めた。


そして、俺の腕の中で静かに言う。


「好き」


あぁ、こうやってミチはいつも。


「好き、大好き、兄ちゃん」


いつも俺を、受け止めてくれる。


俺は何を怖がってたんやろう?


ミチがいる限り、俺は一人ぼっちにはならんのに。


この温もりさえあれば俺は


なんでも、できるのに……



「俺も。俺もミチが好きや。すっげぇ好き。」


全部全部、俺のせいにしていいから。


全部、俺が背負うから。


だから一生俺のそばにいてほしい。


ミチが幸せになれるように、俺頑張るから。


「ミチ……。ずっとずっと、お前が好きやった……」


この気持ちを受け止めてくれたミチを、俺のすべてをかけて幸せにする。



不覚にも、涙が出てきた。


「兄ちゃん、泣いてる……?」


「泣いてへんわ、アホ。」


「あたしが、兄ちゃんを幸せにするから……」


ミチはそう言って、意識を失った。


愛しすぎる、この存在に


俺は自分を刻みつけるように


ぎゅっと抱きしめた。


俺が、望んだ


ミチが、受け止めた。


兄妹で愛し合う罪は、全部俺が受ける


いつもミチが笑っていられるように


だから、二人で幸せになる方法を考えよう。


認めてもらえなくても


愛しい人がそばにいる幸せを、噛み締めるんだ……




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