*告白の法則* 〜先生とウチの数ⅠA〜
-数分前。
塾の前までムリヤリ連れてこられたウチ。
引っ張られ過ぎて
Tシャツよれよれ。
「いやぁぁぁぁあっ!!ムリッ!!」
ウチ絶叫!
ウチを連行してきた親は既に半ギレ状態。
「アンタっ!やんないでどうすんの!!
このままじゃ単位ヤバいじゃないっ!!」
「ムリなもんはムリなのっ!!
イーヤーダーッ!!」
ウチは千切れそうなくらい
首を横にブンッブン振る。
「絢音っ!いい加減にしなさいっ!!
いつまでも世話掛けさせないでっ!!」
「うっさいハゲッ!
卒業ぐらいはしてやるよっ!」
その途端、
スパァンッ
と、スナップを効かせて
親の平手が
ウチの後頭部をひっぱたく。
「ぐぁっ。」
「頑張ればなんとかなるわよっ!!
ちゃんとしなさいっ!!」
頑張れません!!
ムリですっ!
数学なんて
数学なんて
頑張れません!!!!
このハゲッ、
いつかホントにハゲちまえっ。
ウチは無言で呪った。
うん。
枝毛の呪い。
しかし親は、
有無を言わさず、
ウチを塾に
放り込む。
フギャー!
そんで逃げ場を失ったウチを
1人置いて、
親は夕日の沈む町へと
帰っていった…。
ってこと。
むなくそわりいいぃぃい!