*告白の法則* 〜先生とウチの数ⅠA〜
帰宅して、
そのまま階段を登り自室へ向かう。
台所から親が何か言っているのが聞こえたけれど、
シカトした。
はぁ…、
疲れた。
もぅなんだかんだでグッタリ…。
バフッ
そして、
ベッドに倒れ込んだ。
…今日のは一体なんだったんだろう?
ずっと意識して聞いてたのに、
“頑張れ”
って一回も言わなかった。
偶然かな…?
どうしてだろ…
あの室長の褒めてくれた言葉と、
笑顔が、
頭から離れない。
あの笑顔と言葉が、
嬉しくてたまらない。
忘れようとすればするほど、
ますます鮮明になる。
ドキドキしてる…。
ウチ、おかしくなっちゃったのかな?
何この変な感じ…。
ウチはうつ伏せから右に寝返りをうつ。
ドン、ドン、ドン、ドン…
誰かが2階に上がってくる足音…。