*告白の法則* 〜先生とウチの数ⅠA〜







きっと親だろうな…。



はぁー。




と今日、
何回目になろうか、
重い溜め息をついた。





案の定、

部屋のドアを開けて入って来たのは母親だった。





そして、
怪訝な顔をして、


「絢音、今日どうだったの?」


と聞いた。








どうだったもこうだったも、
なんもないし。





「無視しないで、ちゃんと話しなさい。」





うっざ。



「別に…。普通。」





「アンタ、今のままじゃヤバいんだからさぁ。頑張りなさいよ。」













また

“頑張れ”

…か。










じゃあ聞くけど、

何を頑張ればいいの?

どう頑張ればいいの?

頑張ったら、

…何があるの?








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