*告白の法則* 〜先生とウチの数ⅠA〜
片想いの偏差値。
暗闇…
真っ暗…
黒い黒い…
暗い暗い…
冷たい世界…。
何も無い…
目を閉じても開いても、
あるのは全てを真っ黒に塗り潰した空間だけ。
寒い…
寒いよ…。
ウチは冷えきった空間に凍えながら、
何かをずっと求めている?
…絢音ちゃん…。
真っ黒の世界の遠くから、
自分の名前を呼ぶ声がした。
…誰?
振り向くと温かな
まぶしい光が射し込む。
凍えた体が暖まって行くのがわかった。
…これが、
欲しかったもの?
…何故かそこは塾で、
あの室長が
笑って立っていた。
は?
なんで?
すると、
サッと場面が変わった。
室長が隣にいる。
そして、室長の口がパクパク開いた。
でも、
なんて言っているのかわからない。
はい?
なんですか?
シ
・
ン
・
ジ
・
テ
・
・
・
?
そして、
視界に白い靄がかかっていった。
ちょっと…、
ちょっと待ってよ。
ねぇ、
ねぇってば!
室長!
室長さーんっ?
…ーっ。
わかったよ。
呼べば良いんでしょ?呼べば!
せんせい…
…先生!!