*告白の法則* 〜先生とウチの数ⅠA〜
痛みに耐える先輩。
ますますアワアワ…。
「ホンットごめんなさい!
大丈夫ですか?」
先輩は手を軽く挙げて、
大丈夫だよ。
というような仕草をした。
ウチは憧れの人というだけに、ますます申し訳なくなる。
「…大丈夫、気にしないで。」
…せ、先輩の声、
…先輩との初めての会話っ。
嬉しいっ!!
…じゃなくって、
申し訳ない…
しかも先輩は、
落ちたテキストまで拾いあげて渡してくれた。
「はい。」
「あっ、すいません……ホントごめんなさい…。」
気分は赤べこ。
まぁ、わかる人にはわかる。
それくらい、
頭をペコペコしていた。
あーぁ…
…穴掘って、埋まりたい…。
超迷惑だし、
超バカだし、
超恥ずいし…。
…よりによって、
先輩って、
ツイてないよっ!!