*告白の法則* 〜先生とウチの数ⅠA〜
心臓をバクバクさせながら、
なんとか応用問題を解くことができた。
すると、
ポンッ
頭に置かれたのは、
室長の大きな華奢な手。
「できたじゃん。」
ウチは手が頭に乗っかったまま、
振り向く。
すぐ近くに満面の笑みの室長がいた。
ヤバ…
カッコイイかも…。
ウチもつられて笑ってしまった。
いや、なんか気が抜けたというか、
ホッとしたと言うか。
とにかく、
無表情だったウチの顔がフニャンと崩れたのは確かだった。