君に出会えて
小学校

1,初恋

今日は私の最悪の日。

一週間に一度のパソコンの授業がある。


「はい、今日はインターネットを使って自分の好きな事を調べて下さい。」

みんな、「やったー」とか言っているけど私はブルーだ。
みんな黙々とやり始めた。

私はひたすら“A”のキーを連打していた。


すると隣の席にいた高村楓が私に話しかけてきた。

「おまえなんでさっきから同じキーしか押してないんだ?」

「えっ!?」見られてた…

「もしかしてパソコン使えないとか?」
図星…。


「悪い?」つい逆ギレしてしまった。

「別に悪くないけど。」

「じゃあ、ほっといて!」

「あっそ…」


私はまた“A”のキーを連打しはじめた。



カチカチ…


「なぁ…やっぱり気になるんだけど。」

「耳ふさいでれば。」


「…俺が教えてやるよ。」

「はっ!?別にいいよ。」


「まぁ、そう言わずに♪」

「いいってば!」

「遠慮しないの!」

「……じゃあ、ちょっとだけ。」





「はい、そろそろ電源を落として下さい。」



結局ずっと教えてもらっちゃった…。

「今日はここまでな。」

「ありがと…って次の時間も教えてくれるの!?」

「あたりまえ」



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