君の面影を探して
「…座れや」

「うん」


満月はベッドの上、怜桜の隣に座った

体が密着している

でも怜桜も満月も何も言わなかった


いつもならくっつけば喧嘩が始まっていたのに…



「話って…なん?」

しばらくの沈黙の後、満月が口を開いた

怜桜は黙っている


「俺…」


それだけ言うと怜桜はまた黙ってしまった

満月はそっと怜桜の顔を見た

怜桜もそれに気付き2人は見つめ合う


「え…」

気が付けば満月は怜桜の腕の中に包まれていた
< 10 / 32 >

この作品をシェア

pagetop