君の面影を探して
─ゴンッ



「…った」

怜桜は満月に頭突きするとニッと笑った


「鼻水垂れとるで」

「嘘っ!?」

「嘘」

「な…」


怜桜はその満月の反応を見て1人で腹を抱えて笑い転げた

満月は今だズキズキと痛むおでこを両手抑えて固まっている



「なあ、腹減ったんやけど」

その声に反応し、怜桜を見ると何もなかったかの様にして腹をさすっている


「はあ…」


そんな怜桜に満月は溜め息を1つこぼすのだった
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