君の面影を探して
しかし怜桜も同じだった


怜桜と魁人は兄弟でありながら父親が違う

2人の母は男癖がとても悪く怜桜も魁人も自分の父親の顔を知らない

母自身も2人の父が誰なのかも知らないだろう


6年前、魁人が15歳、怜桜が13歳のとき

中学を卒業したばかりの魁人は弟を連れ家を逃げ出した


2人が最期に見た母は薬物中毒になり目も虚ろに見知らぬ男と交わっていた

そして路頭に迷っていた魁人と怜桜を組長が見つけ、連れて帰ったのだった


しかし当時魁人も怜桜もまだ未成年

怜桜に関してはまだ義務教育中だった


そこで組長は魁人と怜桜を養子として受け入れたのだ

そして怜桜は近くの中学へ通わせ、魁人は自分の経営する金融会社の社員として仕事を与えたのだった


魁人はその会社で5年働き今は蓮華連合の組員として組長の下で働いている

そして怜桜も高校まで卒業し連合の組員として働いている


2人はそれぞれ自分の居場所を見つけだしたのだった
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