Lie & Truth ―君色番外編―
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「……くん。純平くん」
「えっ…?」
気がついたら、とっくに講義をしてくれていた先生はいなくなっていた。
後ろの席の樹里が話しかけてきてくれなかったら、もうしばらくトリップしたままこっちの世界に戻って来れなかっただろう。
ふと隣の席に目をやると、そこに座っていた女は手荷物をまとめ、早々に帰ろうとしていた。
「これからみんなでゴハン食べに行かない?そこの彼女も一緒に」
樹里の提案に帰ろうとしていた謎の女は足を止め、こちらを振り返る。
「あ…予定とかあった?」
「特にないけど…いいの?あたしも一緒に行って」
「うん!みんなで行こうよ!」
樹里の隣の北斗とか言う男は勝手にすれば?って感じで涼しい顔をしている。
なんだか無償にカンに触る顔をしている男だ。
でも別に断る理由もないし。
腹減ってるし
とりあえず近くのファミレスへみんなで移動する事にした。
お昼時ともあって混雑している店内だが、辛うじて四人席が一つ空いていたので、俺達は待つことなくすぐにそこへ案内された。
ラッキー。
そして、向かい側には樹里と北斗、俺の隣には星野真理恵という名の女が座る。
相変わらず懐かしい香りを漂わせながら…。
そういえば…
留美ともファミレスにはよく来てたな…。
お互い中学生で金が無かったし。
学校が終わって、100円のドリンクバーを頼み、それで2~3時間時間をつぶして俺の家へ行くというのがお決まりのデートコースだったような気がする。
っていうか、あいつの家に行きたいって言っても行かせてくれなかったのがその固定ルートの原因の一つであった。
「……くん。純平くん」
「えっ…?」
気がついたら、とっくに講義をしてくれていた先生はいなくなっていた。
後ろの席の樹里が話しかけてきてくれなかったら、もうしばらくトリップしたままこっちの世界に戻って来れなかっただろう。
ふと隣の席に目をやると、そこに座っていた女は手荷物をまとめ、早々に帰ろうとしていた。
「これからみんなでゴハン食べに行かない?そこの彼女も一緒に」
樹里の提案に帰ろうとしていた謎の女は足を止め、こちらを振り返る。
「あ…予定とかあった?」
「特にないけど…いいの?あたしも一緒に行って」
「うん!みんなで行こうよ!」
樹里の隣の北斗とか言う男は勝手にすれば?って感じで涼しい顔をしている。
なんだか無償にカンに触る顔をしている男だ。
でも別に断る理由もないし。
腹減ってるし
とりあえず近くのファミレスへみんなで移動する事にした。
お昼時ともあって混雑している店内だが、辛うじて四人席が一つ空いていたので、俺達は待つことなくすぐにそこへ案内された。
ラッキー。
そして、向かい側には樹里と北斗、俺の隣には星野真理恵という名の女が座る。
相変わらず懐かしい香りを漂わせながら…。
そういえば…
留美ともファミレスにはよく来てたな…。
お互い中学生で金が無かったし。
学校が終わって、100円のドリンクバーを頼み、それで2~3時間時間をつぶして俺の家へ行くというのがお決まりのデートコースだったような気がする。
っていうか、あいつの家に行きたいって言っても行かせてくれなかったのがその固定ルートの原因の一つであった。