Lie & Truth ―君色番外編―
『え……?』
「だーかーらー、俺も一緒に働くっつったの!」
電話越しに聞こえる留美の声は、酷く戸惑っていた。
もう少し喜んでもらえると思ってたんだけどな…。
『そこまで…迷惑かけられないから…』
「迷惑じゃねーよ。俺がやりたくてやるんだからいーじゃん」
『でも……』
「てか、留美にならいくらでも迷惑かけられてーから」
『………ありがと』
こんなクサイ台詞
平気で言えちゃうなんて
完全に病気だな。
だけどそれは俺の本音。
今度は見失う前に
ちゃんと伝えておきたかったんだ。
「はぁ~!?金渡してるだぁ!?」
耳なりがする程に馬鹿でかい声で叫ぶコイツはたまたま高校で再会した幼なじみの晴雄。
知れた顔には俺もついつい気を許す癖があるらしく、いつの間にか私生活での悩みを打ち明ける程の仲になっていた。
「…いいたかねーけどさ、それ…騙されてんじゃね?」
「バーカ。んな訳ねーだろ」
「まぁ俺はお前の彼女しらねーから何とも言えねぇけどさ。しっかしまぁお前もよくやるよな。俺にゃ絶対真似できねぇ!」
「ははっ、だろーな」
晴雄にはちょくちょく留美の話をするようになって、その度に心強い激励の言葉をくれるから、俺はもの凄く元気づけられていた。
俺は友達という存在の重みを初めて実感したのだった。
バイトが主体になった毎日を送るようになってから、忙しさに時はあっという間に過ぎていき
気がつけば俺は2年になっていた。
たいして学生生活を満喫することもなく
ただ彼女のために毎日を過ごす日々。
自分自身それも悪くないと気に入っていたが
あの、忘れもしない最悪の日は
何の前兆もなく
突然やってきた…。
「だーかーらー、俺も一緒に働くっつったの!」
電話越しに聞こえる留美の声は、酷く戸惑っていた。
もう少し喜んでもらえると思ってたんだけどな…。
『そこまで…迷惑かけられないから…』
「迷惑じゃねーよ。俺がやりたくてやるんだからいーじゃん」
『でも……』
「てか、留美にならいくらでも迷惑かけられてーから」
『………ありがと』
こんなクサイ台詞
平気で言えちゃうなんて
完全に病気だな。
だけどそれは俺の本音。
今度は見失う前に
ちゃんと伝えておきたかったんだ。
「はぁ~!?金渡してるだぁ!?」
耳なりがする程に馬鹿でかい声で叫ぶコイツはたまたま高校で再会した幼なじみの晴雄。
知れた顔には俺もついつい気を許す癖があるらしく、いつの間にか私生活での悩みを打ち明ける程の仲になっていた。
「…いいたかねーけどさ、それ…騙されてんじゃね?」
「バーカ。んな訳ねーだろ」
「まぁ俺はお前の彼女しらねーから何とも言えねぇけどさ。しっかしまぁお前もよくやるよな。俺にゃ絶対真似できねぇ!」
「ははっ、だろーな」
晴雄にはちょくちょく留美の話をするようになって、その度に心強い激励の言葉をくれるから、俺はもの凄く元気づけられていた。
俺は友達という存在の重みを初めて実感したのだった。
バイトが主体になった毎日を送るようになってから、忙しさに時はあっという間に過ぎていき
気がつけば俺は2年になっていた。
たいして学生生活を満喫することもなく
ただ彼女のために毎日を過ごす日々。
自分自身それも悪くないと気に入っていたが
あの、忘れもしない最悪の日は
何の前兆もなく
突然やってきた…。