Lie & Truth ―君色番外編―
―02―
そういえば…
俺があの女と出会ったのも、こんな桜が舞うような春の季節だったような気がする。
******************************
「えぇ!?純平中2にもなって初恋まだなの!?」
「あんなにモテるのに…」
きっかけはクラスメートとのこんな会話だった。
別に興味はないと言っているのに、面白がって俺に女を紹介するだとか言い出して聞かない佐伯。
かく言うこいつも別にモテている訳ではなく、むしろ追いかけ回している方だが、お調子者のムードメーカーな性格から、女友達は多かった。
言い出したら聞かない奴なので、面倒くさいから俺は奴の気が済むようにしてやろうと思った。
「じゃあ明日空けとけよ!!俺たちも彼女ゲット出来るかもしれないし気合入れて行こうぜ!!」
「おう!!」
「……………」
やる気満々の二人をよそに、俺は心底どうでもいいというような顔で、今日の夕飯はなんだろうとか、今日面白いテレビやってたっけな?とかそんな事ばかりを考えていた。
俺があの女と出会ったのも、こんな桜が舞うような春の季節だったような気がする。
******************************
「えぇ!?純平中2にもなって初恋まだなの!?」
「あんなにモテるのに…」
きっかけはクラスメートとのこんな会話だった。
別に興味はないと言っているのに、面白がって俺に女を紹介するだとか言い出して聞かない佐伯。
かく言うこいつも別にモテている訳ではなく、むしろ追いかけ回している方だが、お調子者のムードメーカーな性格から、女友達は多かった。
言い出したら聞かない奴なので、面倒くさいから俺は奴の気が済むようにしてやろうと思った。
「じゃあ明日空けとけよ!!俺たちも彼女ゲット出来るかもしれないし気合入れて行こうぜ!!」
「おう!!」
「……………」
やる気満々の二人をよそに、俺は心底どうでもいいというような顔で、今日の夕飯はなんだろうとか、今日面白いテレビやってたっけな?とかそんな事ばかりを考えていた。