いばら姫
「何かこうしていると去年の文化祭を思い出しますね!私たちが出会ったあの季節を…」
ゾワァァ。
うっとりとした表情で思い出に浸っている茨の言葉に、京平の全身の毛が逆立ち、さらに鳥肌が立つ。
「お前さ…普通に喋れよ。ちょいちょい詩人みたいな言葉挟むな」
「あんっ!お前だなんて…私たちまだ手も繋いでないのに早すぎます、あ・な・た★」
京平の顔がより一層歪んだ。
「一条!真面目にやれ!アンケート集計してクラスの出し物決めんだろ!?これじゃいつまでたっても終わんねーじゃねぇかよ!」
「いやんっ、キョン様!私の事は茨姫って呼んでくださいって言ったじゃないですかぁ~」
「呼べるかぁっ!!!」
放課後の静かな教室に京平の声が響き渡る。
マジでなんなのこの女!!
人の話はきかねーわ、出る言葉出る言葉ぶっ飛んでるわで会話になんねぇ!!
先の見えない現状に京平がため息をついていると
突然…
「あ、そういえば今年もライブやるんですか?」
と、思い出したように茨が尋ねてきた。
「やるけどお前は出禁」
「ええぇぇ!?なな、何でですか!?あぁっ、私が嫉妬深いファンの人達に何かされないように気を遣ってくれているんですね…!?心配で心配で演奏に集中出来ないんですね!?」
「うぜぇからだよ!!」
「照れなくてもいいじゃないですか、私にはわかっています!ちゃんと伝わってますから…!」
「…あっそ(もう好きにしてくれ)」
去年、京平は文化祭でバンド演奏をやったのだが、それが思わぬ反響を呼び、そのメンバーでバンドを結成した。
ゾワァァ。
うっとりとした表情で思い出に浸っている茨の言葉に、京平の全身の毛が逆立ち、さらに鳥肌が立つ。
「お前さ…普通に喋れよ。ちょいちょい詩人みたいな言葉挟むな」
「あんっ!お前だなんて…私たちまだ手も繋いでないのに早すぎます、あ・な・た★」
京平の顔がより一層歪んだ。
「一条!真面目にやれ!アンケート集計してクラスの出し物決めんだろ!?これじゃいつまでたっても終わんねーじゃねぇかよ!」
「いやんっ、キョン様!私の事は茨姫って呼んでくださいって言ったじゃないですかぁ~」
「呼べるかぁっ!!!」
放課後の静かな教室に京平の声が響き渡る。
マジでなんなのこの女!!
人の話はきかねーわ、出る言葉出る言葉ぶっ飛んでるわで会話になんねぇ!!
先の見えない現状に京平がため息をついていると
突然…
「あ、そういえば今年もライブやるんですか?」
と、思い出したように茨が尋ねてきた。
「やるけどお前は出禁」
「ええぇぇ!?なな、何でですか!?あぁっ、私が嫉妬深いファンの人達に何かされないように気を遣ってくれているんですね…!?心配で心配で演奏に集中出来ないんですね!?」
「うぜぇからだよ!!」
「照れなくてもいいじゃないですか、私にはわかっています!ちゃんと伝わってますから…!」
「…あっそ(もう好きにしてくれ)」
去年、京平は文化祭でバンド演奏をやったのだが、それが思わぬ反響を呼び、そのメンバーでバンドを結成した。