ダークターゲット
僕は着替えると会長の指示でミットを始めた。

3Rほど軽めに練習をすると
「じゃ、カズヤ君だよね。リングに上がって。」と僕は呼ばれた。

同時に
「タキ!お前も上がれ。」と、僕の近くにいた一人の若い人も呼んだ。

会長がヘッドギアを僕に被せると
「相手は高校生だ。インターハイで3位で今年プロ試験を受けるらしい。」

会長はそう云いながらヘッドギアを付け終わると
「いつもの練習通りでいいからな。」と告げリングを降りた。
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