あたし、人殺し
その夜――――――

机の引き出しの奥にしまってあった、図工で使ったカッターナイフを取り出した。

箱のふたを開け、ナイフを取り出す。

腕を机に置いて、カッターナイフで切り刻んだ。

何回も、何回も、ナイフで赤くなる線を入れていく。

どんどん切った隙間から血が出てくる。

丸い、真っ赤な血。

腕の色んなところから痛みが込み上げてくる。

これは、あたしのやった事の全て。

あたしは人間として、最低な事をした。

今思うと、玲はとてもいい人だった・・・。

なのにあたしは・・・・・・・・・・・・・・・。

あたしは決めた。

ある計画を立て、ある手紙を書いた。

実行は明日の、朝。
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