恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「なおには私から言っとくから、変に謝らなくていいよ。なおが一方的に怒ってるだけだから。いつも通り、やってね。」
中川先輩は、表情をゆるめて愛に言った。
「「中川先輩、ありがとうございました!」」
そして川崎さんと私も中川先輩にお礼を言った。
「うん。変に気にしないでね。あんた達はいつも通りちゃんと練習してればいいから。じゃ、お疲れ。」
そう言って中川先輩は、残りのコーヒーをぐっと飲んで、席を立ち更衣室を後にした。
「「「お疲れ様でした!」」」
私達も立ち上がって、帰っていく中川先輩の背中に挨拶をした。