恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜



「しかし、驚いたね~。水泳部に歴史ありというか…」



あの後、私達は三人で帰った。


すっかり日は暮れてしまった。

何となく光が残る闇の中から、川崎さんの声が聞こえた。



「一色先輩、ホントにもてるんだね…。」


私も、はっきり顔の見えない二人に言葉を放つ。



確かにカッコいいと思ってたけど、あそこまでカッコいいと…。。。


イケメンっていうのも、罪だな…。




「江藤さん。中川先輩はああ言ってたけど、少し一色先輩との接し方考えた方がいいかもよ。」


川崎さんは真剣な口調になって愛に忠告した。


愛はずっと黙ったまま歩いてる。


いつもはこの三人の中で一番にぎやかな愛だけに…、不気味なんだけど。。。


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