恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「莉央は息継ぎの時、顔を上げ過ぎな。もっと楽に、手を回す時に自然と顔が横になるだろ?」


渡先生は自分でも腕を回しながら、私に指摘してくれた。




だけど、私は―――、、、


『莉央』って、

先生の言った私の名前にまだ驚いていて、その指摘も耳に入ってこなかった。


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